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ひえ(稗)の栽培方法③ 脱穀・調整

こちらの記事では雑穀・ひえ(稗)の脱穀と調整についてご紹介していきます。ひえの栽培方法について、その他の記事は下記をご参照ください。

ひえの栽培方法① 畑の準備〜種まき・育苗〜定植と間引き・土寄せ ≫
ひえの栽培方法② 出穂(しゅっすい)と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥 ≫

脱穀(小・中・大規模)

ヒエは2週間ほど干し、実が十分熟したら、前日から晴れた日を選んで、脱穀作業をします。アワと同様に実がとても小さいので、土が混じると厄介です。収穫前に穂が地面に付かないよう、あるいは、干している間に雨水の跳ね返りを受けないよう気をつけましょう。

収穫量が少ない場合は、両手で揉みほぐして身を落とします。まとまった量がある場合は、20センチ幅の板に荒縄を巻きつけ、穂をこすりつけて脱穀します。(詳しくは、下記書籍のP.23〜24をご参照ください。)粒が取れにくいときは、乾燥が足りないか、もしくは実の登熟が足りないかのどちらかです。

大量にある場合は、稲作用の脱穀機(ハーベスター)や足踏み脱穀機、大豆用脱穀機などを使います。粒が小さいので、飛散をできるだけ減らすため、機械の回転数は遅めに設定します。脱穀したら、手箕(てみ)あるいは唐箕(とうみ)で実とゴミを選別します。(詳しくは、下記書籍のP.36〜37とP.47〜48をご参照ください。)

脱穀後のひえ

脱穀後のひえ

食べられる状態にしたひえ

食べられる状態にしたひえ

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

調整

ヒエは、外側の皮(穎)(えい)がはずれにくく、ひと手間よけいにかけなくてはならないため、ほかの雑穀より調整に時間がかかります。

まず、外側のうす茶色の皮を取り除くため、圧力を弱く設定した循環式精米機に、脱穀し終えた実を入れます。循環を繰り返しながら頃合いを見はからい、全体の皮が取れてきたかなと思ったら、唐箕にかけてゴミを選り分けます。グレーのつやのある殻付きの実になります。このあとの手順は、アワ同様に行います。

ただし、ヒエは殻がかたく、実が柔らかいので、インペラ式籾摺り機で殻をはずす際に、すべての殻を取り除いてしまうことがとても大切です。そのためには、ふるいや唐箕などを使って、あらかじめ実の入っていない粃(しいな)(殻ばかりで実が入っていない籾)を選り分けておく必要があります。

籾摺り機には、完全に殻が取れるまでかけます。なかには割れてしまうものもありますが、ここで完全に殻を取っておくことが大事です。

続いて、再び循環式精米機にかけ、いよいよ精穀です。ヒエの糠(ぬか)は油分が多く、機械に貼り付いてしまうので、一度精穀したら内部を掃除し、もう一回機械にかけ、さらにふるいで糠をおとします。糠が付いたままだと酸化(劣化)しやすいので、面倒がらずに最後までしっかり手間をかけてください。これでようやく食べる準備ができました。

少量の調整 − 黒蒸しヒエ

プランターや家庭菜園など、少量しか生産量がない場合は、循環式精米機が使えないので、「黒蒸し」という方法で調整します。脱穀し、ゴミを選り分けたらさらしでヒエを包み、たっぷりのお湯で30分ほど茹でます。茹でることにより中身が膨張し、殻が割れます。茹でた実は、新聞紙や竹ザルなどに広げ、時々かき混ぜながら2〜3日干します。干すと、中身がかたくなり、割れた外側の皮がはずれやすくなります。茹でると実の色が全体的に黒くなることから、「黒蒸し法」と呼ぶようです。

よく乾燥したら、インペラ式籾摺り機にかけて、外側の殻(籾)を取り除きます。

茹で上がったヒエ

茹で上がったヒエ

茹でて中身が膨張し、殻が割れた様子

茹でて中身が膨張し、殻が割れた様子

雑穀栽培をより詳しく知りたい方へ、本やDVDのご紹介

雑穀の育て方について、詳しくは、下記の書籍またはDVDを参考にしてください。

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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雑穀が未来をつくる(創森社)

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DVD郷田和夫の雑穀調整技法

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ヒエについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
ひえ(稗)とは? ひえの栄養、効能など ≫


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