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《雑穀栽培レポート vol.8》雑穀の調整

この投稿はつぶつぶマザーの岩崎信子さんのブログ記事を一部編集して掲載しています。
雑穀栽培レポート 前話 vol.7はこちらから


11月のある日、埼玉県小川町のつぶつぶマザー岩崎信子さんの雑穀栽培の体験レッスンにお邪魔してきました。今年のレッスンには4月から参加させていただき、今回で7回目になります。

今回のレッスンは、雑穀の調整です。脱穀して殻がついたままの状態の雑穀(原穀)を唐箕できれいに殻と実に分けたあと、家庭用の精米機で殻をとって食べられる状態にします。12月は雑穀入りのお餅を杵と臼でつくお餅つきが予定されているそうです。

まずは集まったメンバーで昼食の準備に取り掛かります。今日のメインは、寒くなってきたので、お鍋ということでした。野菜を切ったり、つゆの準備をしたり、団子を丸めたりと、それぞれの係に分かれての作業です。毎度のことですが大人数で一気にやると何もかも早く終わる気がします。分からないことは信子さんに相談したり、参加者同士で話し合ったりして進めていきました。ここに来ると団結して物事を進めるってこういうことなのかとよく分かります。

そして、参加者みんなが揃ったところで自己紹介をして、いよいよ唐箕の作業に入りました。信子さんが倉庫からこれが唐箕だよ、と出してくると、みんなでしげしげと眺めました。唐箕を見るのは私も含めて初めての方が多かったようです。

右手でハンドルを回して、風を起こし、風量が安定したところで左手でそうっと雑穀が入った桶の窓を開けると、一番重いもの、二番目に重いもの、三番目に重いものという順番で、それぞれの窓から出てきます。三番目はほとんどチリにだけになって、風に乗ってぶわーっと出てきていました。

電気を使わない、昔ながらの仕組みです。なんだかすごく温かい気持ちになりました。昔の人の智恵が詰まった手動の機械です。みんなで交代しながらハンドルを回します。風が送られて、雑穀が選別されて出てくると、毎回「おおー」「すごーい!」と参加者さんの歓喜の声が聞こえてきます。

右手のハンドルを回す速さや、雑穀を下に落とすための桶の窓を開ける程度は雑穀ごとに変える必要があり、経験と勘がものを言う世界でした。しかし、何度か繰り返すうちにみなさんコツをつかんで上手になっていきました。

特にマイ畑で自分で収穫した雑穀を選別するみなさんの目は真剣そのもの。種から自分で育てると思い入れが深いようで、唐箕の仕組みを理解すると、一粒も無駄にすまいと作業にあたっていました。つぶつぶ創始者大谷ゆみこさんは、「本気で遊ぶ」ということの大切さをおっしゃいますが、この唐箕の体験も、本気で遊ぶということのなかに入るなあ、と思います。

選別した雑穀は、一番重いものを一番手、次に重いものを二番手と呼ぶそうです。みなさん、自分の育てた雑穀の一番手の出来、二番手の出来を触って比べていました。やはり二番手は一番手に比べると質が落ちます。また、二番手の良し悪しは雑穀によっても違いがありました。実際にやってみないと分からないことだらけで面白いです。

参加者さんの一人は「とてもシンプルな仕組みだけれど、この唐箕というものを発明するのにどれくらい時間がかかったんだろうか」とおっしゃっていました。確かにあるととても便利な機械ですが、ない時代はとても苦労しただろうと思います。先人の智恵に感謝しながら使いたいと思いました。

お昼の時間になったので、信子さん宅へ戻り、みんなでランチの仕上げをして、とても贅沢なランチをいただきました。

今日のメニューは以下の通りです。

素揚げ車麩ともちキビ団子の鍋
五穀ごはん
ミレットぺペロンチーノ
サラダのアマランサスドレッシングがけ
大根の柚子しょうゆ漬け

今回も参加者のみなさんとワイワイ楽しくいただきました。

午後は、いよいよ家庭用精米機の出番です。

我が家にも信子さんに教わって購入した精米機があったので今回持ち込ませていただき、信子さんの精米機と私の精米機と二台並べて、一気に作業しました。精米機の説明書にも、郷田和夫さんの雑穀栽培の本にもない、信子さん独自のやり方を参加者みんなでしっかり聞いて、さあ、やってみようということになりました。

信子さんに精米機の使い方の説明を聞いてばっちりコツをつかんだ方がいらして。その方のあとで作業する方々にやり方をしっかりと伝えていました。教えてもらって、即ほかの人にその技を伝えることができるのも信子さんのレッスンの特徴です。それだけ信子さんの教え方が上手で、そして受け取る側も真剣なのだと思います。

上の写真はもちキビの茶色い殻がとれて、黄色い実が出てきたところです。あともう少し精米機にかければ、黄色い実だけになって、おなじみのもちキビになります。こうしたプロセスを実際に見られるのも、雑穀栽培の体験ならではです。

黄色いもちキビが姿を現すと、「わあ、すごーい」「できた!」と参加者さんの喜びに満ちた声が聞こえてきました。自分で種から育てた穀物が、半年以上かけてやっと食べられる状態にまでになったうれしさは、なんとも言えないものがあります。しかも、数粒まいた種が封筒いっぱいになるところにやりがいや手ごたえを感じていらっしゃるようでした。

3時を過ぎるとだいぶ冷えてきました。暖炉に火が入って暖かくなった部屋のなかで、ブドウの寒天ムースをいただき、今日の感想をシェアしました。

以下はみなさんの感想です。

「この一年、雑穀栽培という貴重な体験をさせていただいて、本当によかったと思う。仲間との絆や収穫の嬉しさなどを感じることができました。」

「初めて自分で栽培して調整したもちアワ、どんな風に使おうが考えてしまう。」

「みなさんの作業する姿を見ていて、ほっこりした気分になりました。昔の人は、炊いたごはんを一粒でも残すと目がつぶれる、と言ったものですが、実際に目が見えなくなることはないと思います。でも、ごはんを残すということは、世の中の大事な仕組みが見えなくなって、大切なことを忘れてしまうということなのかな、と今日の体験を通して思いました。」

「今日、唐箕と精米機を初めてみました。特に唐箕は電気を使わないので、原始的なものだけれど、どこでもできるという利点もあるなと思いました。知っておくことで、いざというときに安心できますね。」

「調整した雑穀、いつ使うか考えるだけで楽しい。」

「土づくりから、種まき、収穫、脱穀、調整まで全部体験できてありがたかった。唐箕もやってみて初めてコツがわかった。最初は一人でできるか心配だったけど、最後は先生がいなくても作業ができるようになっていた。」

「農作業自体が初めてだったけど、できるようになるものなんだなと分かった。みんなが助けてくれたからこそできたと思う。」

私もこの一年、雑穀栽培のレッスンに通うなかで、みんなが教わったことを一生懸命やって、その中でどうしてもできないところは、お互いに助け合うというスタンスがとても心地よく、素晴らしいなと思いました。みんなが自立していて、お互いに信頼を寄せているからこその関係のなかで、本当にどれも絶品のおいしいランチや3時のおやつまでいただきながら、雑穀たちも元気に育っていく様子を毎月見ることができ、とても幸せな時間でした。

つぶつぶマザー岩崎信子さんの雑穀畑に全国から集い、そしてまた全国各地の地元へ帰っていくのですが、参加者さんが帰ったそれぞれの土地で、雑穀が花咲いて、実をつけるのが楽しみです。土作りから調整まで、雑穀栽培に必要なことが全部、ぎっしり詰まった年間コースでした。あとは参加されたみなさんの実践あるのみです。

私もますます雑穀が好きになりました。雑穀栽培のレポートを書かせていただくのはこれで最後なりますが、これからも、雑穀を食べること、育てることの両方を楽しんでいきたいと思います。

未来食つぶつぶ 畑へおいで! 主宰  岩崎信子
文責:つぶつぶ雑穀料理教室あずさ 主宰  丸山あずさ
写真提供:つぶつぶ会員 一泉百葉さん

 

未来食つぶつぶ 畑へおいで!のレッスン一覧はこちら
https://tubutubu-cooking.jp/schools/detail/34 »

 

雑穀栽培をより詳しく知りたい方へ、本やDVDのご紹介

雑穀の育て方について、詳しくは、下記の書籍またはDVDを参考にしてください。

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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雑穀が未来をつくる(創森社)

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DVD郷田和夫の雑穀調整技法

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※ 雑穀のタネは、毎年4月中旬~5月いっぱいを目安に「未来食ショップ つぶつぶ」で販売しています。(農薬や化学肥料を使わずに栽培された在来種の種です。)

 

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