【連載】未来食講座23
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「未来食」を編集して掲載しています。
未来食創始者 大谷ゆみこ
「ごはん」は中国語、本来の日本語は「メシ」
「ごはん」は「御飯」で、
中国語の「飯(はん)」に
尊敬語・丁寧語の「御」がついた言葉です。
大きな中国レストランに飯店と書かれています。
これ、中国では旅館のことだそう。
昔は旅が何日もかかったので、
食事できるところ=旅館だったからですね。
ということで、漢字伝来前の日本語では
「ごはん」は「メシ」でした。
だから「飯」の訓読みが「メシ」なのです。
メシを和語的にひもとくと、
「メ=召」で呼び寄せる、
取り寄せる等の意味の尊敬語です。
それが「召す」という
上質のものを取り寄せて「食べる」、「着る」の意味になり、
「召す」ものを「メシ」と言うようになりました。
召し上がるものの一番が
「メシ=ごはん」だったのです。
「メシ」は最高の尊敬語
「メシ」というと男言葉のようになっていますが、
もともとは最高の尊敬語だったのです。
日本人が「飯」に「御」をつけて「ごはん」と呼んだのもうなずけますね。
和語を学んで20年を越えましたが、
はじめてこのことを知った時は、
生きる法則と言葉と行動が一つだった時代の言葉が
今も残っていることに身震いがするほ ど感動しました。
反面、その意味が全く忘れさられていることや、
野卑な言葉とされてしまっていることをとても残念に思いました。
イネ、アワ、コメ、メシと変化する呼び名
「メシ」の前段階、つまり、
殻をとって調整した炊く前の粒が「コメ」です。
和語で意味を読み解くと、
「コメ」の意味は「コ=小さく凝縮した」「メ=生命発生の兆し」です。
そしてさらにコメの前の状態、
つまり脱穀した粒は「アワ」と呼ばれていました。
「アワ」の和語的意味は
この世界を創造する2つの力の一つ、
つながりと調和をもたらす女性性のエネルギーのことです。
それがたっぷり含まれている人間の食べ物がつぶつぶです。
5月に「アワ=種」を畑に蒔くと、秋には万倍の「アワ」が実ります。
畑で育っている姿が「イネ」です。
イネの意味は何度もあちこちに書いているし、
書籍「ごはんの力」にも載っているので調べてみて下さい。
さらなる感動があります。
米だけでなく、畑で育つ穀物は
みんな「イネ」「アワ」「コメ」「メシ」と呼んだと
『雑穀博物誌』(草川俊著)に出ていました。
私たちの遠い祖先は、穀物は生命のエネルギーが凝縮されて、
人間につながりと調和の女性性エネルギーをもたらす食べ物だということを知っていて
その通りの 名前で呼んでいたのです。
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大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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