砂糖依存症のメカニズムや解決法を紹介!甘いものを食べて砂糖を断つ方法
ストレスや疲れを瞬時に癒してくれる、「甘いもの」。
それだけなら良いのですが、甘いものが原因で体調にマイナス変化があるなら、それは問題です。
「砂糖を取らないとイライラする」
「疲れやすくなったと感じる」
「甘いものがないと不安になる」
「ダイエットしたいのにお菓子がやめられない」
このように感じていたら、砂糖はあなたを癒しているようで、体も心もむしばんでいる可能性が高いです。
砂糖から抜け出せないあなたはすでに、「砂糖依存症」かもしれません。
▼この記事でわかること
- 砂糖依存症とは?
- 砂糖から抜け出せない人の傾向
- 砂糖依存症になる原因
- 無理せず砂糖から離れる方法
この記事では、砂糖から抜け出せない理由をしっかりと理解した後、甘いものを食べながら無理なく砂糖断ちする方法をご紹介します。
甘いのもを食べてはいけないとわかっているからこそ、砂糖から抜け出せないのは辛いもの。健康や体のことを考えて頑張っている人ほど、自分を追いやり、結果的に砂糖から抜け出せずに罪悪感を抱いてしまうのではないでしょうか。
今回はそんな、「本気で砂糖断ちをしたいけど挫折を繰り返した人」の背中を押す記事になっています。
砂糖依存症とは?症状は人それぞれ
砂糖が入った食品が簡単に手に入る現代、甘いものが好きな人ばかりが砂糖依存症になるとは言い切れません。実は、甘いものが好きじゃない人でも、砂糖依存症にはなり得るのです。
砂糖依存度チェック!
下記のような症状は出ていませんか?
- お腹は空いてないけど甘いものが欲しくなる
- 甘いものを食べないと落ち着かない
- 疲れやすく甘いものを食べると元気になる
- 甘いものを食べないとイライラする
- 目の前に甘いものがあると食べ切ってしまい止めれない
- ストレスでつい甘いものを食べ過ぎてしまう
- 身の回りに常にお菓子屋や清涼飲料水がある
これらの半数以上が思い当たる人は、砂糖依存症である可能性があります。
甘いものを摂取することで癒されていたのに、気づけば食べてもイライラしやすくなっていた…という人も珍しくありません。
砂糖には依存性があります。やめたいと思うのに、やめようとすると禁断症状を引き起こしやめられない…。そんな状態を放置しておくと、疲労やうつ病に似た倦怠感を引き起こしやすくなります。
砂糖依存症かも?放置すると引き起こされる病気とは?
「砂糖依存症かもしれない」と感じながらも放置し続けることで、本格的に体へ弊害を引き起こし、健康に害を与える可能性も高いです。
- 朝起きるのが辛い
- 落ち込みやすい
- 怒りっぽくなった
- 集中力が続かない
- 頭痛がする
このように感じていたら、砂糖が体に悪影響を及ぼしているサインかもしれません。
砂糖はなぜ弊害を誘発する?
糖質は消化されるとき、ブドウ糖に変化します。ブドウ糖が代謝神経に働きかけるとエネルギー源となるのですが、この消化にはカルシウムや、ビタミンB郡などの栄養素が必要です。
つまり糖分を摂取するということは、消化するための栄養素を消費することになります。消化できるだけの栄養素が不足していると、体に弊害が生じるという仕組みです。
砂糖依存症を放置するとなり得る病気の具体例
砂糖を消化するための栄養素が不足することで、なり得る病気は多いです。
すでにその傾向と思わしき症状を自覚している人もいるかもしれません。
▼砂糖依存症を放置するとなり得る病気の例
- 糖化
- 骨粗しょう症
- 冷え性
- うつ病
- 糖尿病
代表的な弊害例をご紹介します。
弊害例①:糖化
体の中に砂糖が蓄積することで起こる「糖化」は、老化を促進させます。過剰に摂取された糖分は、体の中でたんぱく質と結びつき、老化物質を生み出すAGEsとなります。老化物質は一度生成されると分解されにくく、コラーゲンに蓄積することで肌のたるみやくすみ、髪のへたりの原因になるのです。糖化は老化だけでなく、下記でご紹介する骨粗しょう症や動脈硬化などの病気を発生させる危険性があります。
弊害例②:骨粗しょう症
骨粗しょう症は、高齢者だけの病気ではありません。砂糖の消化をし続けた結果、カルシウムが慢性的に不足すると、骨をとかしてカルシウムを作り出そうとします。砂糖依存症を抱える若い世代でも、骨粗しょう症になる得るリスクは高いです。
弊害例③:冷え性
砂糖を継続的に摂取すると体内のビタミンやミネラルが慢性的に不足し、冷え性になります。消化に必要な栄養素がないと、エネルギーに変化できなくなり体温があがらず、低体温を招くからです。低体温が原因で風邪をひきやすくなることもあります。
弊害例④:うつ病
疲労回復に必要なビタミンB1が不足すると、気持ちが不安定になり、イライラしやすくなったり、落ち込みやすくなるなどの影響が出ます。脳神経に必要なエネルギーが不足するため、うつ状態を引き起こしやすくなるという仕組みです。
弊害例⑤:糖尿病
糖尿病の原因の多くが、糖質や炭水化物の摂取しすぎであることは有名ですね。食生活の乱れに加え、運動不足や寝不足が重なると、糖尿病のリスクは高まります。日頃運動する時間が取れないという人も、まずは食生活の見直しから始められると良いです。
なぜなる?砂糖依存症のメカニズムを理解しよう
砂糖依存症になることで、病気を引き起こす危険があることがわかりました。とはいえ、「砂糖が体に悪いのはわかるけど、やめられないから問題なんだ!」という人がほとんどなはず。「甘いものが食べたい」という気持ちは止めたくても、体や脳は簡単にいうことを聞いてくれないもの。
そんなとき、「気を強く持ちましょう!」などの精神論や、「体に悪いからやめたほうが良いですよね!」という押し付けはあまり意味がありません。なぜなら、砂糖依存症になる原因は、「甘いものが好きだから」という表面的な理由だけではないからです。
ここからは、砂糖依存症になるメカニズムを理解していきます。なぜ砂糖依存症におちいってしまうのかを理解して、根本から解決していきましょう。
砂糖依存症になるメカニズム
食べ物に入っている糖質は、体内にある消化酵素により分解されることでブドウ糖になります。ブドウ糖は血中に流れ込むと、血糖値を上げる働きをしますが、血糖値が上昇しすぎると、逆に血糖値を下げる働きをもつインスリンが働き始めます。
特に空腹時に糖質を一気に摂取すると急激に血糖値が上昇するため、インスリンが大量に分泌され低血糖が引き起こされます。
低血糖の状態が引き起こされると、脳はエネルギー不足なのだと勘違いし、血糖値を上げるために当分が必要だという危険信号を出してしまい「糖質が必要」と感じ続けてしまう原因が生まれるのです。
糖質を過剰摂取することで血糖値が上昇、血糖値を下げるべくインスリンも大量発生し、低血糖状態に。そして、また糖質を欲するという悪循環が生み出されてしまいます。
「糖質を摂取する」ことが幸せだと感じてしまう理由
糖質には、依存性があります。その原因は、糖質摂取により神経伝達物質(脳内で精神を安定させる働きをする化学物質)であるドーパミンやノルアドレナリンなどの癒しや幸福感を与える成分が発生することにあります。
これらの成分は、単体で悪さをするわけではありません。しかしこれらの成分によって快楽がくせになった体は、「糖質を摂取すると快楽を得られる」と覚えてしまうのです。
これが、砂糖依存症を引き起こす原因となります。
疲れるたびに糖質が欲しくなるのは砂糖依存症
疲れたり、ストレスを感じるたびに甘いものを食べることで快楽を覚えてしまうと、脳は無意識に糖質を欲するようになります。
つまり、砂糖の中毒症状が出ているということです。砂糖依存症とは、その場の快楽が欲しくなる状態のこと。その名の通り、砂糖に依存している状態のことなのです。
砂糖依存の解決法!よくある方法からオリジナル解決法まで紹介
砂糖依存症の解決法には、人それぞれ相性があります。
今までいくつもの解決法を試してきた人にとっては、「よくある方法は私には効果がなかった!」と思っているかもしれません。
よく紹介されている解決法は、以下のようなものです。
▼砂糖依存のよくある解決方法
- 身の回りに甘いものを置かない
- おやつを食べるならナッツやフルーツ
- ビタミンB1やカルシウムを意識的に摂る
- コーヒーに砂糖を入れず甘いものは飲まない
- 間食をしない
- 食事は野菜から食べ始める
まだ一つも試したことがない、という人は、自分にあいそうな解決法を一つずつ試してみると良いでしょう。
しかし、「甘いものが大好き!」という人にとって、「砂糖の摂取をやめなきゃ…」と考え続けるのはストレスなはず。
実は、甘いものを完全に断つ必要はないのです。とはいえ、「適度になら食べて良いよ」と言われても、「つい食べすぎてしまうから困っている」という人がほとんど。
好物がやめられないのは、普通なことです。
やめるのは「砂糖」!「甘いもの」は食べてもOK
砂糖依存症に悩む人は、「砂糖」に依存しています。
ストレスが溜まったら砂糖、疲れが溜まったら砂糖、暇になったら砂糖…こんな「砂糖中毒」状態に浸かり切ったあなたは、いつでも「甘いもの」を求めているでしょう。
砂糖には中毒性があり、あなたを苦しめます。しかし、甘いものの中には、中毒性もなく、逆に体を積極的に健康にしてくれる食材もあるのです。
例えば「甘酒」は砂糖断ちをしたいときにぴったりな甘いものです。
甘酒を使ったスイーツを食べて満足しながら砂糖断ちをすることで「甘いものを食べたい」という呪われたような感覚からも抜けられるようになり、それだけでなく、腸内環境を整え体を整えてくれる優れものです。
まとめ:砂糖依存症は解決できる
「砂糖依存症を解決する=辛い」ことではありません。
砂糖は体をむしばみますが、「甘いものが食べたい」という気持ちとは、上手に向き合うことが可能です。
別記事では、砂糖依存症から解放された実録もご一読いただけます。砂糖依存症でお悩みの方・解決したい方は、こちらもあわせてご覧ください。
甘いものをやめたいのにやめられない!解決法がココにあります!