<食からひもとく世界6-①>一味覚は生きのびるためのセンサー/ 体を守る5つ(3+2)の味覚
食からひもとく世界 連載6-1は
日々、つぶつぶ料理を楽しむ感動のプロセスからの
小さな気づきがいつしか、この世界のしくみを
知ることとつながっていました。
私の手で、生命エネルギーを思うように扱える楽しさ。
その結果を予測する楽しさ。
エネルギーに満ちた言葉に表せない「うまさ!」 を
口にした時の全身が小躍りするような満足感!
その幸せを分かち合う歓び、伝えます。
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味覚は生きのびるためのセンサー/
体を守る5つ(3+2)の味覚
大谷 ゆみこ
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体に必要な食べ物を求め、
危険な食 べ物を見分けるために
舌には5つの味覚が搭載されています。
大地のおっぱいであるデンプンという
エネルギー源を見分ける「甘味」、
海のミネラル供給 のための「塩味」、
体をつくる材料である
アミノ酸供給のための「旨味」が、
必須の栄養を取るための三大味覚で、
辛いという味覚は、五味に入っていません。
冷たさと同じ痛覚としての刺激です。
同じ甘味でも砂糖や果糖の甘味は
デンプンより強烈で、果糖が多い果物ほど
冷やすと甘くなります。
辛い味や冷たい甘さや果物ばかり
食べていると、舌がバカになります。
舌が壊れるということは生き抜く
ことができないということです。
甘・塩・旨味という糖質とミネラルと
アミノ酸の探知センサーを搭載した舌を持つ人間が、
糖質抜きや過度な塩分制限をすることは、
人間の体の仕組みから逸れた行為なのです。
「酸味」は水素イオンの発生を知らせる
腐敗のシグナル、「苦味」は毒物の警告という
危険察知味覚です。
甘い味を求めるのは、人間の根源的本能なのです。
そして、その甘さは「おっぱい」の中と、
「デンプン」の中のブドウ糖として存在しています。
赤ちゃんが、 おっぱいを求め、酸っぱいものや
苦いものを嫌うのは自然なことです。
人間は、デンプンの塊であり、アミ ノ酸も
適量含むご飯を主食とし、芋や葛の根を掘り、
ワラビやカタクリ、百合の根を採集して、
海の塩とともに食 べて生き抜いてきたのです。
ところが、危険な甘味品の登場で食システムが
根底から崩れてしまいました。
必須の「甘味」も含めて「甘味」が
健康の敵になりました。
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