雑穀ヒエで冷え性とさよなら!ヒエが体を温めてくれるワケ
*この投稿は未来食つぶつぶ「食の力」メルマガの記事を一部編集して掲載しています。
美味しく食べて体質改善!
食と命のシステムを最大限に活かす料理術、
つぶつぶ雑穀料理を青森県弘前市で伝えています。
雑穀と野菜で作る家庭料理教室
たきさんちの高杉多希です!
ヒエは冷えに効く?なぜ?
つぶつぶ料理教室では、
「ヒエは冷えに効く雑穀なんですよ!」
とお伝えしています。
なぜなら、ヒエは脂肪分が多いから…
と思ってたけど、
実は違った???
脂肪分が体を温めるなら、
ヒエはどれくらいあるのかな?
と思って、
「つぶつぶ雑穀おかず」
を見てみたら、
100g中の脂肪分
ヒエ3.7g
高キビ4.7g
あれれ???
高キビの方が多い!
でも高キビは特に体を温めるとも言われない…
ということは、他に理由があるはず!
そこで、色々調べていたら、
面白いことが分かりました!
今まで学んできたことが、
いろいろ結びつくんですが、
以前マクロビオティックの講座に出た時に、
炊飯器でお米を炊いた時の「おねば」が、
体を温めてくれる陽性の食べものだよ、
だから、冷え性の人は食べた方がイイですよ、
と聞いたと思うのですが。
出典元が見当たらないのですが、
確かに聞いたのです。
では、おねばの正体って何?
おねばは、お米のデンプンが溶け出たもの。
参考:炊飯時に溶出する澱粉成分の構造と米飯の付着性-Jstage
デンプンには、
アミロースとアミロペクチンがあって、
この比率で米の食感が変わります。
一般的なお米は、
アミロース 15%~25%
アミロペクチン 75%~85%
ちなみに、もち米はアミロペクチン100%。
アミロースが少ないと、
もちっとして美味しいと言われ、
アミロースが多いと、
ボソボソして美味しくないと言われます。
コシヒカリなどは、
アミロース16%
アミロペクチン84%
だそうです。
私はササニシキのような、
あっさりしたのも好きです。
ササニシキ
アミロース 20%
アミロペクチン 80%
そして、アミロースが多いお米ほど、
おねばのアミロースの含有量が多い。
さらに、アミロースが多いほど、
おねばが多い。
お、じゃあ、
「アミロースが多い=体を温めるオネバが多い」
ここだな!と思って、
では、ヒエはどれくらいアミロースが含まれているのか?
と調べたところ、
なんと33%!!
スゴイですね!
これは体が温まるわけだわ!
もち種の雑穀は、3%のところ、
うるち種の雑穀は、30%以上です。
うるちアワ 33%
うるちキビ 36%
さらに面白いことに、
なんとお米の場合の研究ですが、
お米が実る時期、登熟期間が寒いほど、
アミロースが増えるんだとか!
つまり、寒い年には、
体を温めるアミロースが自然と増える!
これってスゴイことじゃありません?
農業を生業にする人は、
なるべく温度を上げて、
アミロースが増えることを防ごうとしてるようですが、
いやいや!
むしろ増えた方が体に良いこと、
たくさんあるみたい!!
寒い年でも人間が生き残れるように、
お米が変化するなんて、
地球の、宇宙の愛を感じますね。
そう思うと、
お米の一粒一粒、
雑穀の一粒一粒が、
とってもありがたく、
愛おしく感じます。
というわけで、
冷え性に悩む方は、
積極的に!
アミロースの多い、
うるちの米や雑穀を食べましょう!
つぶつぶ料理教室でも、
ヒエやうるちアワを使ったメニューがありますので、
ぜひ「美味しく!」召し上がってくださいね♪
つぶつぶ料理コーチ高杉多希
雑穀と野菜で作る家庭料理教室
たきさんち
▷https://www.hohorakame.com