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未来食つぶつぶ 公式ブログ

徳島・西阿波の60〜80年前の「雑穀のある暮らし」がすごい

徳島県西部にお住まいの、もうすぐ90歳になる谷口宮子さんに、
雑穀が当たり前だった60〜80年前の暮らしについて伺いました。
(聞き手:つぶつぶ料理コーチ 田中麻悠子)

* * *
宮子さんは、標高の高い地域で戦前に生まれ、
さらに山深い集落へ嫁ぎました。

一年中働きながら4人の子どもを育ててこられたといいます。
(徳島県西部・影野集落〈標高約500m〉出身。結婚後、漆川へ)

(写真は徳島県祖谷の様子)

「雑穀はね、もちアワ、もちキビ、
高キビをようけ育ててねぇ。

毎年12月の24日、25日ごろに、
それぞれお餅にするんよ。
朝から晩までつきました。」

 

アワやキビは粒が小さいため、
蒸籠の下にもち米を敷いて、
穴に落ちないよう工夫していたそうです。

 

急な斜面にそのまま畑をつくるような土地。
細い田んぼを大切に守る中で、米はとても貴重なものでした。

 

もちアワには
穂の先が猫の肉球のような
「猫の手」という黄色い品種と、

白くてお餅にすると米のようになる
「婿だまし」という品種があったそうです。

 

ついたお餅は大きな型に入れ、
桶に張った冷たい水の中で保存。

 

「水を替えよったら腐らんけんね。
3月いっぱいくらいまでは、それを食べましたなぁ。

よう食べました。
ほんに、おいしゅうてねぇ。」

そう言って、顔をくしゃっとほころばせます。

 

収穫した雑穀は、足踏み脱穀機で脱穀し、唐箕にかけ、
水車小屋でついてもらう。
時間を見て取りに行き、手箕で殻と実を分ける。

 

ときには近所の人と石臼で搗き、
むしろに広げて乾かしていたそうです。
「まぁ、あの頃のもんはおいしかったなぁ。」

 

雑穀だけでなく、
蕎麦、丸麦、小麦も日常の食材でした。
小麦はいががついているのが肌に当たって痛く、
「あれは嫌だったなぁ」
と、ふっと笑われます。

 

(写真はイメージです)

 

味噌は麦味噌。
行商の人から麹を買い、こたつで発酵させ、
2〜3年寝かせたものを食べていました。

 

丸麦は釜でたっぷり炊き、
粒のまま食べることも多かったそうです。

 

蕎麦は麺にして、仲介人を通して
塩や昆布、ワカメ、イワシ、菜種油、
そうめんなどと交換していたそうです。

 

塩からにがりをとり、豆腐も手作り。
「塩をザルに入れといて
ポトンポトンと滴るお汁をとっといて

(*にがりが落ちます)

お豆腐も作ったもんです。
近所のもんの分も作りました。」

 

さつまいもは大鍋で一度に炊いて、
しばらくそれを食べ続ける。
「そのくらい、忙しかったんよ。」

 

薪は山から切り出し、
子どもたちも一緒に運びます。

 

「鎖でつないでね、
子どもが引いて降りるんよ。

ごっついスピードになるけんねぇ。」


そんな日々の中で、4人の子どもたちはよく働き、
よく手伝ったといいます。


「牛も飼っていて、

田んぼを引いたり、
山からの薪を運んでくれたり、
よく働いてくれました。
家族の一員のように思っていました。」


家計のために送り出さなくてはならなかった日のことを思い出すと、

今でも涙が溢れてくるそうです。

 

* * *

娘さんによると、宮子さんは研究熱心で、
いつも試行錯誤を楽しむ方だったそうです。
「畑仕事は好きでした。楽しかった。」

 

お話を伺いながら、
ヒエのシンプルケーキをお出しすると、

「まぁ!おいしい!本当においしい!
生まれて初めてヒエを食べました。
こんなにおいしいものがあるなんて!」

と、目を輝かせてくださいました。

 

 

宮子さんのお話の中でも特に印象的だったのは、
こんな言葉です。

「昭和47、48年頃、
暮らしはうんと変わりました。

あの頃は“時代が良うなった”と話しよったけど、
今思えば、大事なものを失ったと思います。

お金で何でも手に入るようになって、
添加物も増えて、食の質が変わってしもうた。
悲しい世の中やと思います。

ほんでも、こうして
あゆこさんみたいな方が増えている。
また、時代は変わりよるんですねぇ。」

 

宮子さんは、今も小さな畑に立ち、
日々の暮らしを大切に重ねています。

 

宮子さんのお話を通して
知識としては知っていた雑穀のある暮らしを、
臨場感たっぷりに感じることができ
とても嬉しかったです。

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つぶつぶは

  1. 私たちが雑穀につけた愛称
  2. 雑穀が主役のビーガン食スタイル「未来食」のこと
  3. 生命のルールにかなう生き方の提案
  4. 私たちフウ未来生活研究所の多彩な活動の愛称
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