雑穀つぶつぶ食で体を変える 19 〜おいしいから健康〜
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこの著書『雑穀つぶつぶ食で体を変えるーおいしいから健康ー』(講談社+α新書)よりお届けします。
未来食創始者 大谷ゆみこ
第1章
グルメOLからナチュラリストへ
日本には
古くは中国から漢字が、
そして現代では
英語がどんどんはいってきて、
私たちの言葉と事実、言葉と感受性が
どんどん乖離してしまいました。
自然界の仕組みの物理や
生きる哲学を
五七五七七で語り合うような
本当に感受性豊かな透明な心が
響き合っていた時代、
そして、
イネを
いのちの根源と呼んで育て、
その生命力を
身につけて生きていた時代から、
すべてが符号になってしまって、
本来は命をつなぐ食べ物も、
そうでないものも、
まったく気がつかない時代になってしまいました。
そこで、
「そうだ!長年のデザイン力を結集して、
いのちを活かす食べ物の魅力を引き出し、
多くの人に広めることが私の転職じゃないか」
と思いついたのです。
人間は何かひとつ、
お金を稼ぐためではなく、
自分の得意なことで、
みんなに必要で喜んでくれることを受け持つ、
それが本当の仕事。
私は、
食べ物の一部や建物を手作りしていますが、
糸も紡がないし、機も織らないし、
針もつくりません。
材木も切り出さないし、
釘も金づちもつくっていません。
一人の人間の日常生活に必要なものは
少なくとも800以上といわれています。
一人の毎日の暮らしは
少なくとも800人の仕事によって
支えられているのです。
一人一人が得意のところで
みんなにとって必要な、
役に立つ仕事をして
お互いに助け合って生きなければ、
だれも暮らしていくことができないのです。
私は、
いのちと食べ物の本当の関係や、
生命力を高めるおいしい料理術を伝えることで、
みんなの役に立って
胸を張って生きていこうと思いました。
いのちの源である食べ物が
輝いて見える感性と味覚を取り戻すと、
自分の中にある生命のプログラムが発揮されて、
一人一人のいのちが輝き出します。
畑を耕す仕事も大切だけれど、
暮らしや心を耕す仕事も
必要なんだということを確信できたのです。
そして、
玄米との出合いから7年後の1989年、
東京にいる必然性をまったく感じなくなり、
山形への移住を決心しました。
郷田は家業の印刷業をたたみ、
私は企画デザインの仕事のほとんどを整理し、
東京に残る仲間たちに、いっしょにはじめていた
雑穀料理のレストランの運営を託して
東京をあとにしたのです。
その他の記事はこちらから
【連載】雑穀つぶつぶ食で体を変える »
大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
プロフィール詳細はこちら »
\日本人として凛と生きる/
未来食創始者大谷ゆみこのYouTubeチャンネルで無料動画配信中♪
YouTube「大谷ゆみこー輝いて生きる! !」
大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」
大谷ゆみこFacebook
*「セミナー受講しました」とメッセージを添えて友達リクエストしてください。