<食からひもとく世界1-②>無限空間に溶け込む料理の時間
食からひもとく世界Vol.2
日々、つぶつぶ料理を楽しむ感動のプロセスからの
小さな気づきがいつしか、この世界のしくみを
知ることとつながっていました。
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無限空間に溶け込む料理の時間
大谷 ゆみこ
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つぶつぶ食生活を始めてから、
特に、山の中に移り住んで大自然に
囲まれた外で料理していたら、
料理中に自分自身が鍋の中の料理と
一体に なっているのを感じる時が
何度もありました。
自分が無限空間に溶け込んでエネルギーと
遊んでいるように感じる瞬間がどんどん増えて行きました。
自分が大きく膨らんで自由に世界を楽しんでいる感覚です。
そうすると、何も考えなくても
材料を見ているだけで、自然に火を強めたり、
弱めたりしている私がいました。
適期に適量の塩や醤油を振り入れていて、
一度で完璧に味が決まるのです。
料理が仕上がりの域に達する時、
食材のエネルギーが最高潮になった時に、
鍋の中をのぞくとまぶしいくらいの
「キラキラサイン」を発していました。
それは、雑穀の炊きあがりでも
きんぴらの仕上がりでも、ヒエカスタードの
できあがりでも共通です。
つづく