【連載】未来食講座22
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「未来食」を編集して掲載しています。
未来食創始者 大谷ゆみこ
煮る
煮るというコトバを日本語の本来の意味で読み解いてみます。
原日本語である和語では、
「二」はエネルギーの「定着」のしくみとその働きを表すコトバです。
それで古代語では「図」のことも「二」と呼び、
「似る」「丹」などのコトバが生まれました。
そして、助詞として終着点や動作状況や
原因と結果の関係などの役割をになうようになりました。
私たちは何気なく煮るというコトバを使っていますが、
その意味は、鍋の中で食材と水と火が溶け合っ
新しく生まれたおいしさや生命エネルギーが定着するという意味なのです。
煮ると栄養が壊れるという、
脳の暴走が生んだ理論に疑問も持たない西洋栄養学とは真逆の感性で、
日本人は悠久の時を正直に楽しみ合って健康に生き抜いてきました。
煮しめ
「煮る」の意味は「茹でる」と比べるとよくわかります。
「茹でる」は湯につけて加熱調理することで、
「煮る」は、火と水のエネルギーと
素材や調味料の組み合わせによって、
「新たなエネルギーを生み出す」まで加熱する調理法です。
そして、できたものを
「煮しめ」と言い、
国際語にまでなっています。
「煮しめ」は、
「煮る」プロセスの結果、
「め=生命エネルギー発生の兆し」が
「し=示される」という意味です。
料理は味付けではなく
おいしさとエネルギーのハーモニーを引き出す技
「煮しめ」って、素晴らしいコトバだったのです。
煮しめこそが料理の原点です。
それで、未来食セミナーScene1では
一番シンプルな煮しめをお伝えしています。
そしてScene3では
煮る技術をしっかりお伝えしています。
それなのに、
漢字が強制され一般化する中で「煮染」と表されるようになり、
味や色を外からつけていると感じるようになってしまいました。
今ではケチャップやマヨネーズや
刺激的なスパイスを加えて
味を付けるのが料理という認識が一般化しています。
未来食の料理術は、
現代の料理術とはまったく違う感性で生まれたものです。
だから、特別な材料を使わずに、
生命エネルギーに満ちた深いおいしさを生み出すことができるのです。
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大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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