【油の話 vol.7】本当に安全な油とは
*この投稿は以前発刊していた会報誌『月刊つぶつぶ』より特集シリーズ「特集 油 〜健康を支える油、健康を損なう油〜」から一部編集して掲載しています。連載一覧はこちら
現在、食用油を作る方法には、化学処理をする「抽出法」、伝統的な「圧搾法」 などがあります。
抽出法
「抽出法」は、原料の中に化学溶剤を入れて油を抽出した後、蒸留によって化学溶剤を分離して製造する方法。
現在、市場に出回るほとんどの油はこの方法によるものです。化学溶剤の残留のほか、高熱処理・水素添加による有害物質(活性酸素やトランス脂肪酸)の生成、大切な栄養分の除去、消泡剤などの薬剤添加など、問題の多い製造法といえます。
圧搾法
「圧搾法」は、ゴマや菜種などの原料に物理的な圧力をかけて、油を搾る方法。採油率が悪く、手間ひまがかかるので、今や希少な存在です。
ただし「圧搾法」とうたわれていても、高圧力で一気に搾っているものや、抽出・精製の過程で化学処理を併用している場合が少なくありません。
本当に安全で健康に良い油は、昔ながらの伝統的な方法(「玉じめ法」など)で、低温でじっくり搾油され、化学処理を行わない無添加一番搾りのもの。そして遺伝子組み換えなどの心配のない原料を使っているものです。