【連載】未来食講座19
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「未来食」を編集して掲載しています。
未来食創始者 大谷ゆみこ
腸は空気中の窒素からタンパク質を作れる
人間の腸には100種1000兆以上の細菌が
棲みついています。
なんと便の1/3は腸内細菌なのです。
彼らは、毎日私たちが食べる食事や
体から腸内に分泌または排泄されたものを栄養とし、
様々な物質を腸内で作っています。
特に、小腸の最後あたりから大腸にかけては
多種多様の物質が作られています。
腸内細菌には栄養や感染防御に役立つ有用なものと、
腐敗産物、毒素、発がん物質等を作ったり
ビタミンを破壊したりする有害なものがあって、
健康な人では一 定のバランスが保たれています。
腸内細菌には食物と一緒にのみ込まれている
空気中の窒素から
タンパク質を合成する働きがあることが、
ニューギニア高地に住む96.4%サツマイモ食のパプア族の研究から推測され、
空中窒素固定細菌も分離されています。
アミノ酸のリサイクルシステム
腸内排出されたアンモニアは
大腸内の細菌叢の働きでタンパク質に合成されて
再利用される仕組みがあります。
草食動物の胃腸には
尿素からアンモニアを作り、
アンモニアからアミノ酸を作って
タンパク質を合成する働きがあります。
小腸で吸収された食べ滓を
アミノ酸にリサイクルする働きもあり、
また、死んだ細菌の体はタンパク質の塊なので
「菌体タンパク質」として体に吸収されるので
発酵食品はタンパク食品でもあるという事実があります。
以上の理由から
タンパク質の摂取必要量は、
栄養学の指導よりもはるかに少なくていいことがわかります。
こんな食品にもタンパク質が
米、小麦や種々の伝統穀物には
適度なバランスでタンパク質とその他の必須栄養素が含まれています。
日本の伝統的な加工食品である味噌、醤油、甘酒も
種々のアミノ酸の宝庫です。
麩や凍り豆腐、ノリなどの海藻にも
タンパク質は含まれています。
栄養成分表を見返してみましょう。
砂糖抜きの雑穀菜食生活を送っていた頃の
日本人の体力の強靭さについては
種々の歴史資料が証明しています。
これらの事実に反して、肉を食べないとタンパク質不足になり、
健康を害するという誤解が
多くの人の常識となったまま
今に至っています。
さらに、肉を食べない代わりに
大豆からタンパク質をしっかり取らなくては、
ということが、
ベジタリアンの共通認識として定着していますが、
消化の悪い大豆は発酵調味料の味噌や醤油に加工して食べるのが
消化もよく体に負担がかからない方法なのです。
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大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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