雑穀つぶつぶ食で体を変える 34 〜おいしいから健康〜
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこの著書『雑穀つぶつぶ食で体を変えるーおいしいから健康ー』(講談社+α新書)よりお届けします。

未来食創始者 大谷ゆみこ
第2章
雑穀はおいしい
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前に書いたように、
大分県の農家には、
ヒエ、アワの俵を絶やさず
天井裏に保存するという代々の教えがあり、
米どころの庄内でも、
米倉にはいざというときのために
雑穀の穂が吊るしてあったといいます。
また雑穀は、
土をよみがえらせることもできます。
雑穀の葉や茎を緑肥として
土に戻すと地力が驚くほどアップします。
雑穀は大きく生長するので、
一本あたりの有機物がほかの作物とくらべて多く、
良質な肥料になるのです。
雑穀を輪作することで、
畑の地力が守られてきました。
「ヒエ、麦、大豆の輪作をしていたころは、
冷害なんてなかったなあ」
と岩手県軽米町のおじいさんはいっています。
かつて雪の降る東北地方では、
2年の月日をかけて、
時期をずらしながら、
ヒエ、麦、大豆の3種を輪作していました。
こちらの畑でヒエを植えたら、
もう片方の畑では大豆を植えます。
こうして地力を衰えさせずに
食料を調達してきました。
すごい知恵だと思いませんか?
また雑穀と野菜を輪作することで、
土の中の微生物のバランスがとてもよくなります。
日本の農地は、
同じ作物をつくり続けることで連作障害をおこし、
病害虫への抵抗力を失ってきました。
ところが雑穀をつくることで、
病害虫の発生がおさえられるのです。
「キャベツや白菜などの輪作に雑穀を取り入れると、
病害虫が減る」
と埼玉県で雑穀栽培をしている
「ぶくぶく農園」の桑原衛さんも実体験しています。
雑穀を栽培することは、
個人レベルでも、
穀物自給の可能性を大きく広げること。
雑穀を畑に呼び戻すことで、
地球の生命力もよみがえるのです。
その他の記事はこちらから
【連載】雑穀つぶつぶ食で体を変える »

大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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