【連載】未来食講座20
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「未来食」を編集して掲載しています。
未来食創始者 大谷ゆみこ
玄米ごはんで生理が止まる!?
自然食に「一物全体」というコトバがあります。
英語では「ホールフーズ」と言います。
その考えから玄米や全粒粉信仰が生まれました。
江戸末期の漢方医の家で育ち、
明治の軍医で薬剤師だった石塚左玄さんは、
西洋の食事は生理的欠陥があると指摘して、
穀菜食を勧め、多くの人の病気を治しました。
腸内細菌には栄養や感染防御に役立つ有用なものと、
腐敗産物、毒素、発がん物質等を作ったり
ビタミンを破壊したりする有害なものがあって、
健康な人では一 定のバランスが保たれています。
そして、酒米や鮨米のような過度に精白した米を食べることを戒めました。
その流れから玄米食を信奉する諸派が生まれ今日に至っていますが、
なぜか、玄米食を続けていると、多くの女性が
「天然酵母パンやケーキ、甘いものを過剰 に食べたくなりやめられなくなる」
「生理が止まる」という状況に陥ります。
それが、雑穀ごはんに切り替えると、
パンや甘いものに対する欲求が正常に戻り、
回復までに個人差はありますが生理が戻って来ます。
全部のミネラルが入った塩は
まずくて食べられない
自然塩の製造をはじめた人が、
一物全体だから海のミネラルが全部揃っている塩として販売していた塩は、
苦くてまずくてとても料理に使えませんでした。
昔は、塩はかすという麻袋に入れてスノコを置いた桶の上に積んでおき、
にがりが滴り落ちるのを待つのです。
おばあちゃんが時々味を見て食べごろになったおいしい塩を料理に使い、
落ちたにがりで豆腐を作ったそうです。
海の精の自然塩は、製塩の温度管理などでそのおばあちゃんの舌が納得するバランスに仕上げた塩です。
お米も同じなのです。
酒米や鮨米では不健康ですが、
味を損なわないように精米した特別な道具を使わずに炊けるおいしいお米、
それが体が望んでいるお米なのです。
また、ヒエ、アワなどを食べる食生活では白米でも充分なのです。
鍋で普通に炊ける雑穀を玄米といっしょに炊くと炊き過ぎになりまずいし栄養も壊れます。
全体食を思想として
ストイックにすると危険
全粒粉は素材が粗いので、
内蔵壁の皮膚に刺激が強すぎます。
胃腸の弱い人や薬や砂糖を多く食べて来た人が全粒粉のパンを常食して、
内蔵出血を経験しています。
麹菌はでんぷんを食べて発酵します。
玄米では麹菌の働きが抑制され、
時間と材料が無駄になり、
結果としておいしくなりません。
どこを指して全体と言うのか?
お米だったら、
根もわらも合わせて食べる、
籾殻付きで食べる、
玄米で食べる、
そこそこの精米で食べる、
皮を剥いて、
などいろんな全体が考えられます。
つぶつぶでは「昔白米」として、
七分搗き米及び白米に雑穀を入れたごはんを食べています。
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大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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