【食からひもとく世界 vol.16】味覚は生きのびるためのセンサー/体を守る5つ(3+2)の味覚
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「食からひもとく世界」を編集して掲載しています。連載一覧はこちら
未来食創始者 大谷ゆみこ
日々、つぶつぶ料理を楽しむ感動のプロセスからの小さな気づきがいつしか、この世界の仕組みを知ることとつながっていました。
私の手で、生命エネルギーを思うように扱える楽しさ。その結果を予期する楽しさ。エネルギーに満ちた言葉に表せない「うまさ!」を口にした時の全身が小躍りするような満足感!その幸せを分かち合う歓び、伝えます。
体に必要な食べ物を求め、危険な食べ物を見分けるために舌には5つの味覚が搭載されています。
大地のおっぱいであるデンプンというエネルギー源を見分ける「甘み」、海のミネラル補給のための「塩味」、体を作る材料であるアミノ酸補給のための「旨味」が、必須の栄養を取るための3大味覚で、「酸味」は水素イオンの発生を知らせる腐敗のシグナル、「苦味」は毒素の警告という危険察知味覚です。
甘い味を求めるのは、人間の根源的本能なのです。そして、その甘さは「おっぱい」の中と、「デンプン」の中のブドウ糖として存在しています。赤ちゃんが、おっぱいを求め、酸っぱいものや苦いものを嫌うのは自然なことです。
人間は、デンプンの塊であり、アミノ酸も適量含むご飯を主食とし、芋や葛の根を堀り、ワラビやカタクリ、百合の根を採集して、海の塩とともに食べて生き抜いてきたのです。
ところが、危険な甘味品の登場で食システムが根本から崩れてしまいました。必須の「甘味」も含めて「甘味」が健康の敵になりました。
つづく
大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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