食からひもとく世界 連載7-②
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日々、つぶつぶ料理を楽しむ感動のプロセスからの
小さな気づきがいつしか、この世界のしくみを
知ることとつながっていました。
私の手で、生命エネルギーを思うように扱える楽しさ。
その結果を予測する楽しさ。
エネ ルギーに満ちた言葉に表せない「うまさ!」 を
口にした時の全身が小躍りするような満足感!
その幸せを分かち合う歓び、伝えます。
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草食動物の牛に穀物や豆を
強制的に食べさせるには、薬が必要
大谷 ゆみこ
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一九六〇年代の合衆国では、農業革命の結果、
さばけない余剰穀物の処理に困っていました。
減反政策に巨費を投じても
当時五〇〇〇万トン以上の
穀物が余っていました。
その浪費策として一番有効な方法が、
牛の胃袋で消滅させる方法でした。
牛に一六ポンドの穀物を飼料として
与えれば十五ポンドが消えて、
一ポンドの肉に変わるので、
余剰穀物が大量に処理できるのです。
経済格差による第三世界の飢餓問題を
憂えながら、食糧危機を叫びながら、
余剰食糧の廃棄工場として牛の体を利用し、
殺して食べるというしくみが、
牛肉を高級高栄養食品と見なす信仰を
伴った現代食システムなのです。
それは、自由に歩き回って草を食べて
生きる動物である牛には不自然なので、
ホルモン剤や抗生物質を投与しなければ
生きられないのです。
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