【食からひもとく世界 vol.22】草食動物の牛に穀物や豆を強制的に食べさせるには、薬が必要
*この投稿は未来食創始者 大谷ゆみこ公式ブログ「輝いて生きる 〜食と生き方のレシピ〜」の連載記事「食からひもとく世界」を編集して掲載しています。連載一覧はこちら
未来食創始者 大谷ゆみこ
日々、つぶつぶ料理を楽しむ感動のプロセスからの小さな気づきがいつしか、この世界の仕組みを知ることとつながっていました。
私の手で、生命エネルギーを思うように扱える楽しさ。その結果を予期する楽しさ。エネルギーに満ちた言葉に表せない「うまさ!」を口にした時の全身が小躍りするような満足感!その幸せを分かち合う歓び、伝えます。
1960年代の合衆国では、農業革命の結果、さばけない余剰穀物の処理に困っていました。
減反政策に巨費を投じても当時5000万トン以上の穀物が余っていました。
その浪費策として一番有効な方法が、牛の胃袋で消滅させる方法でした。
牛に16ポンドの穀物を飼料として与えれば15ポンドが消えて、1ポンドの肉に変わるので、余剰穀物が大量に処理できるのです。
経済格差による第三世界の飢餓問題を憂えながら、食糧危機を叫びながら、余剰食糧の廃棄工場として牛の体を利用し、殺して食べるというしくみが、牛肉を高級高栄養食と見なす信仰を伴った現代食システムなのです。
それは、自由に歩き回って草を食べて生きる動物である牛には不自然なので、ホルモン剤や抗生物質を投与しなければ生きられないのです。
つづく
大谷ゆみこ
未来食創始者
株式会社フウ未来生活研究所 CEO
1982年から生命のルールに沿ったおいしい「料理のデザイン」と ワクワク弾む「心のデザイン」という分野を開拓し、先駆的な活動を続けている。雑穀が主役の健康をもたらすおいしい食システム「未来食」を提唱。つぶつぶクッキングとして3000レシピ以上を創作。1995年に誕生した「未来食セミナー」のプログラムと「つぶつぶ料理教室」を全国展開し、日本各地の何千という人々に家族ぐるみの健康と幸せのスキルを伝え続けている。
暮らしの拠点は広葉樹林と七色の雑穀畑に囲まれた「未来食ライフラボ/いのちのアトリエ@山形」
日本ベジタリアンアワード第1回ビーガン賞、第2回大賞、第3回料理家グループ賞。日本で2人目で女性初の日本ベジタリアン学会認定マイスター。日本ベジタリアン学会理事。
『オトナ女子は人生を”食”で奏でる』『未来食7つのキーフード』『野菜だけ?』『つぶつぶクッキングSTARTBOOK』など著書多数。
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\日本人として凛と生きる/
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