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未来食つぶつぶ 公式ブログ

《雑穀栽培レポート vol.6》雑穀の収穫!!

この投稿はつぶつぶマザーの岩崎信子さんのブログ記事を一部編集して掲載しています。
雑穀栽培レポート 前話 vol.5はこちらから


夏の盛りの時期を過ぎて、少し朝晩も少し涼しくなってきた9月中旬に、再び小川町在住つぶつぶマザー岩崎信子さんの雑穀栽培のレクチャーを受けてきました。前回は風の草刈りと防鳥対策だったのですが、今回はいよいよ収穫です。

まず初めに、いつもと同じように自己紹介と今日のスケジュールの発表がありました。前回のレッスンでも、もちキビだけは一か月後の定期レッスンでは収穫が間に合わないので、二週間くらいしたら個別に連絡するから来てね、と信子さんがおっしゃっていた通り、すでに一回目の収穫を二週間前に済ませているマイ畑の持ち主もいました。信子さん宅の屋根付きテラスには、すでにたわわに実ったもちキビたちが、収穫を終えて束になって干してありました。

「この前来て、もちキビだけ採ったの。すごーくたくさん採れて、その姿がまたきれいでうれしかった。思わず写真撮っちゃった」

参加者さんの見せてくれたもちキビの写真はとてもきれいで輝いてみえました。うれしそうに話される様子もとても誇らしげです。種から育ててここまできたのでと、じーんと感動されていましたが、もちキビがとてもけなげで美しいと思う感性が素晴らしいと思いました。

今回は、午前中にマイ畑のある方は、下の畑で収穫、終わらなければ午後も収穫の続きをし、マイ畑を借りていない人は、信子さん宅の上にある畑で信子さんの収穫のお手伝いをする、といったスケジュールで進むそうです。

『つぶつぶ雑穀ごちそうごはん』(学陽書房)に載っている3色イモごはんの下準備のデモンストレーションを見せて頂いてから、下の畑に行きました。炊飯器にセットしてスイッチポンであとはもう食べるだけというところが、楽ちんでうれしいところです。

下の畑にあるそれぞれの方のマイ畑を見せていただきました。すべて完璧に今が収穫時期というわけにはいきませんが、それぞれの畑で雑穀たちは今日もけなげに胸を張って精一杯生きていると感じました。大地の力とおてんとうさまの力を受けて、精一杯生きてきたのだから私たちも自然の恵みに感謝して、心を込めて収穫していきたいと思いました。

まずは、信子さんから収穫する際のポイントを教わります。雑穀は最終的にはひもで縛って逆さまにして干すので、60~70センチほど下で刈り取ります。葉っぱは、干している間に虫が寄ってきやすくなるのでなるべく取ります。

逆さまにして干しておくと、茎の方から雑穀のうまみ成分が実の方へ下りてくるとのことでした。実の部分で突然おいしくなるのではなくて、茎から栄養を送ってもらって、それでおいしくなるというのが面白いと思います。根っこから幹へ、幹から茎へ、茎から実へという流れがあり、すべてが繋がっているということなのだと思います。

種類別の収穫時期の見極め方も教わりました。実際に畑で、これだよ、と実物を見せてもらえるのがありがたいところです。すぐに自分の畑に帰って実践できます。収穫のタイミングを教わったところで、実際に収穫してみようということになりました。収穫した雑穀は実が落ちないように、丁寧に育苗トレーに重ねていきます。

マイ畑を借りた方々は、それぞれの場所で収穫に入っていきました。なかには二週間前に収穫したけれど、今回またもちキビが収穫できそうという方もいて驚きでした。参加者さんが宝さがしゲームをするかのように楽しそうに刈っている姿を見ていると私もうれしくなってきます。

ある方のマイ畑では、収穫時期を迎えた高キビの枝の下をよく見ると、もう一個枝が出ていて、初々しい実をつけていました。「この赤ちゃんがまたこれから大きくなっていくね。だから、傷つけないように上の枝だけ収穫しないと」と参加者さんの一人がおっしゃっていました。実際に畑に来るといろいろな気づきがあり素晴らしいと思います。

次に上の畑を見せていただきました。高キビ、アマランサス、もちキビ、もちアワ、シコクビエ、ヒエと何種類もの雑穀が植えられていて、とても勉強になります。信子さんは、習熟した技で、楽々と雑穀を見つけ出すと周辺を軽々と風の草刈りをして、雑穀だけ器用に収穫していきます。長年の経験がなせる業だと思いました。

大地の再生で水脈を作ってあるから、雑穀も元気だけど、雑草も元気なの、と言って信子さんは笑います。土のなかの風通しや水はけがよく自然の状態だからこそ、そこに育つ植物も無肥料で元気に育つのだと思います。土も水も微生物も植物もすべて繋がっていて、全てを生かすからこそできる農法、それが自然農です。

下の畑にいる方々を呼びに行って、ランチの支度をする時間がきました。信子さんの畑にいると楽しくてあっと言う間に時間が経ってしまいます。マイ畑の皆さんは午前中では収穫が終わらず、午後も引き続き作業をすることになりました。最初はおっかなびっくり作業していたみなさんも徐々に慣れて、ウキウキと気分も高揚しながら刈り取っていっているのが分かります。

今回のランチのメニューは盛りだくさんです。どれも地元の野菜と信子さんが育てたお米を使っています。すべておいしく感謝しながらいただきました。

3色イモごはん
二種類のチヂミ(ネギとニラ、わかめとキャベツ)に二種類のタレ(ヤンニョンジャン、ニラソース)
ナスの味噌炒め
煮しめ
アスパラガスのエゴマ和え
お漬物
お吸い物

午後は、収穫した雑穀を紐で縛って、干すやり方のレクチャーを受けてから、引き続き雑穀の収穫です。上の畑、下の畑と分かれて作業をします。

それから、収穫した雑穀をトラックで信子さん宅まで運び、縛って干しました。みなさん、なかなかに豊作です。育苗トレーに幾重にも積み上げられた雑穀を次々とテーブルに並べては、紐で縛って干していきます。「こんなに採れたんだね!」「すごーい」とあちこちで歓声の声が上がります。

最後にテラスに自分が干した雑穀を見上げて、にっこりする参加者さんがいました。これが自分で植えて自分で育てた雑穀なのかと思うと感慨深いのだと思います。アマランサスの赤や緑、もちアワや高キビの茶色、もちキビの黄色とカラフルに並んでいます。自然が形造るものはいつもうっとりするほどきれいで、なんと表現していいか分からないほどです。

最後は、信子さん宅の広いお庭で丸くなって、おいしいもちアワのケーキをいただき、感想をシェアしました。

「思いのほか大豊作でびっくり。みなさんに助けてもらったからこそできたと思う。春からたった4回来ただけなのに、ここまでできてうれしい」

「雑穀畑に来ると、DNAが騒ぐ気がする。やっぱり私には農耕民族の血が流れているなと
思う。大地とおいしいご飯に癒されました」

「午前中はまだ収穫には早いかなー、と言っていたもちアワが午後には収穫できる状態になっていてびっくりした。大地は刻々と変わっていくんだと実感した」

「とにかく初めてのことが多く分からないことなかで必死に作業した。どれが何の雑穀か分からなかったが、今日収穫してみて、ああ、これがもちキビ、これがもちアワかあと分かるようになった。いい体験をさせてもらっているなと思う」

「収穫は心がワクワクして、お祭りだ~っていう感じがする。雑穀を縛る作業では、すごく雑穀がたくましく、いとおしく感じた」

「大地、風、土、そして時間が雑穀を育ててくれたんだと思った。改めて自然に感謝したい」

「2月に大地の再生で作った土が、どう雑穀栽培に生かされるのか分からなかったけど、今日来て分かった。雑穀の成長は最初ゆっくりで最後に一気に進むんだと実感した。春夏秋冬を通して、命の循環を感じた」

参加者のみなさんが感じたことにそれぞれ個性があって、どれもが素敵な感想だと思いました。みなさんの感想を聞いて、ふと浮かんだ言葉は「身土不二」という言葉です。「身=体」と「土=自分の住む土地」は、「二つではない=切っても切り離せない関係」という意味ですが、「畑へおいで」のレッスンで改めてその大切さをひしひしと感じます。

最後の信子さんの締めの言葉が印象的でした。

「雑穀を育てていると判断力がつく。今とるとき、適期を逃さないということが大事」

日々刻々と変わる春夏秋冬の循環する農の暮らしのなかで、私たち人間ができることは、今ここというタイミングを逃さないことなのかもしれません。有機の郷、小川町の雑穀畑でまた一つ大切なことを教わりました。

次回は10月。次回は、干した雑穀の脱穀をします。脱穀したら調整(玄米を白米にするような作業)をして、やっと食べられます。秋が深まると畑の雑穀の色もグンと濃くなり、おいしくなるのだそうです。今回まだ適期でなく収穫できなかった雑穀たちの成長も楽しみです。深まる秋の恵みをたっぷりと感じて受け取るために、また小川町の雑穀畑を訪れたいと思います。

未来食つぶつぶ 畑へおいで! 主宰  岩崎信子
文責:つぶつぶ雑穀料理教室あずさ 主宰  丸山あずさ
写真提供:つぶつぶ会員 一泉百葉さん

 

未来食つぶつぶ 畑へおいで!のレッスン一覧はこちら
https://tubutubu-cooking.jp/schools/detail/34 »

 

雑穀栽培をより詳しく知りたい方へ、本やDVDのご紹介

雑穀の育て方について、詳しくは、下記の書籍またはDVDを参考にしてください。

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)
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雑穀が未来をつくる(創森社)
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DVD郷田和夫の雑穀調整技法
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※ 雑穀のタネは、毎年4月中旬~5月いっぱいを目安に「未来食ショップ つぶつぶ」で販売しています。(農薬や化学肥料を使わずに栽培された在来種の種です。)

 

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つぶつぶは

  1. 私たちが雑穀につけた愛称
  2. 雑穀が主役のビーガン食スタイル「未来食」のこと
  3. 生命のルールにかなう生き方の提案
  4. 私たちフウ未来生活研究所の多彩な活動の愛称
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