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未来食つぶつぶ 公式ブログ

【ベジタリアンを知る vol.30】金メダリストや超エリート選手がいっぱい!-ベジタリアン・ビーガンのアスリートたち-


*この投稿は以前発刊していた会報誌『月刊つぶつぶ』より連載シリーズ「ベジタリアンを知る」から一部編集して掲載しています。連載一覧はこちら

NPO法人日本ベジタリアン協会代表 歯学博士 垣本充
執筆:NPO法人日本ベジタリアン協会代表 歯学博士 垣本 充

ビーガンランナー「スコット・ジュレク」

皆さんはマラソンをよくご存知だと思いますが、ウルトラマラソンって知っていますか?

ウルトラマラソンとは42.195kmを超える距離を走るマラソンのことで、一定の距離を走るタイプと、一定の時間を走り続けるタイプ(その時間内に最も長い距離を走った者が優勝となる)があります。ウルトラマラソンでは、100キロ走や24時間走などが世界各地で行われています。

今回はまず初めに、ウルトラマラソンで驚異的なランナーとして知られるアメリカのスコット・ジュレク*を紹介したいと思います。

彼は「バッドウォーター・ウルトラマラソン」という灼熱のデスバレー(カリフォルニア州・一部ネバダ州)を走る大会で2度優勝。2010年36歳の時、24時間走でフルマラソン6回半の距離である約270キロを走ってアメリカ新記録を樹立しました。

そして、彼の偉大な記録に注目が集まった理由の一つは、彼がビーガン(完全菜食)であることでした。人々の関心は、肉など動物性の食品も一切食べずに毎週225キロ以上を走りトレーニングを続けられる食事として完全菜食を不思議に思ったのです。

スコットは24歳の時、玄米、豆腐、テンペ(インドネシアの伝統的大豆発酵食品)、味噌などの食材を選び、1年半をかけてビーガンになったと言います。すぐに肉を止め、次に魚を絶ち、そして、卵、最後にミルクやチーズなどの乳製品も止めたのです。

「ビーガンになって最初に気づいたのは、余分な脂肪が取れて体が引き締まったことです。トレーニング後の疲労回復時間も短くなりました。ビーガンになった直後、血圧やコレステロール値が良好で何キロ走っても炎症が起こらなくなり、捻挫や怪我をしても、自然治癒力が高まっているので直ぐ治ります。アスリートのスポーツ寿命は5~10年くらいですが、40歳の私が今も現役で走ることができているのは菜食のお陰です。」

と彼は言います。スポーツ栄養学の学習にも熱心で、アスリートとして必要なエネルギー(カロリー)補給のためにオリーブオイルやゴマ油、アボカド、アーモンドバターやピーナッツバター、魚を食べないので魚に含まれているDHA,EPA(n-3系(オメガ3)脂肪酸)を体内でつくるα-リノレン酸を含む亜麻仁油を摂っています。

2009年には、米国栄養士会が米国栄養学会誌(JADA)上で、ビーガンを含む菜食がアスリートにも適切な食事であるとの科学的論評を公表しています。

また、米国とカナダの栄養士会はアスリートに適正な食事ガイダンスを提供していますが、カナダ栄養士会はアスリートのためのタンパク質推奨量は、持久力を要する種目では体重(1㎏)当たり1.2~1.4グラム、抵抗運動や体力トレーニングでは体重(1㎏)当たり1.6~1.7必要としています。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」の平均推奨量は1.25グラムなので、それと同量くらいか、トレーニングではやや多くのタンパク質の補給が必要です。タンパク質以外に、ビーガンアスリートはエネルギー(カロリー)、カルシウム、鉄、ビタミンB群の摂取に気を配るべきだと考えます。

ビーガンアスリートは数多くいる

スコット・ジュレクだけでなく、オリンピック水泳で4つの金メダルを獲得したマレー・ローズ(オーストラリア)、オリンピック陸上競技で3大会連続金メダルを獲得したカール・ルイス(米国)、同じく、オリンピックマラソン2大会連続金メダリストのアベベ・ビキラ(エチオピア)、400メートルハードル金メダリストのエドウィン・モーゼス(米国)や、テニスのナブラチロワ(チェコ)、ボクシング世界王者のティモシー・ブラドリー(米国)ら、多様なスポーツでエリートと称される沢山のビーガンがいます。

*参考資料:Sports Graphic Number Do,vol.18(2014)


NPO法人 日本ベジタリアン協会
日本ベジタリアン協会は、1993年4月設立、2001年2月に特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けた非営利団体です。「人と地球の健康を考える」をテーマに菜食とそれに関連した健康、栄養、倫理、生命の尊厳、アニマルライツ、地球環境保全、発展途上国の飢餓などの問題に関する啓発や奉仕を目的とし、菜食に関心のある人々に必要な知識や実践方法を広め、共有していくためのネットワークづくりを行なっています。
HP:
http://www.jpvs.org/

 

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