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続・あわ(粟)の栽培方法 〜出穂と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥〜

今回から、それぞれの雑穀ごとの出穂(しゅっすい)と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥についてご紹介します。初回は「アワ」です。

あわの栽培方法 その1 畑の準備〜種まき・育苗〜定植と間引き・土寄せまではこちら
(脱穀と調整については、別記事でお伝えします)

出穂と開花

アワの出穂は、キビよりやや遅めで、発芽から約90日後です。先端がふくらみ、1週間ほどで穂が出ると、間もなく白い小さな花が咲きます。タカキビ同様、アワもイネ科で、花びらのように白く見えるおしべから花粉がはじけ出て、開花と同時に自家受粉します。出穂からおおむね30日ほどで、収穫期を迎えます。

出穂前のアワ

鳥害・害虫・病気の対策

穂ばらみが始まったら、防鳥ネットを張り、鳥害対策を施します。畑の周囲4地点および畑の中央に竹などの支柱を立て、穂の上部20センチほどの高さにネットを張ります。穂からネットまでの間隔をあけすぎないこと。横から鳥が入ってしまいます。

また、天敵の鳥の声を流して鳥を追い払う防鳥機も発売されています。
(詳しくは、下記書籍のP.10とP.21をご参照ください)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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害虫としては、「アワノメイガ」「アワヨトウ」に要注意。名前からもわかるように、アワの大敵です。

アワノメイガは、ひと夏に2回、関東以西では3~4回発生し、茎に入り込み、内部を食害します。出穂直前に茎内に入って食い荒らすことが多く、入られた穂は開花しなくなったり、白く枯れたり、途中から折れてしまったりします。食害後の食べかすや糞を見つけたら、すかさず株ごと引き抜き、焼却してください。

アワヨトウは、年数回発生し、ふ化直後は小さな集団で葉を食べます。大きくなるにつれ分散して夜間に食害するようになります。その活動は旺盛で、一晩で丸坊主になることもあります。夜間、アワの圃場でガサガサと音がするときは、アワヨトウの発生とみてよいでしょう。とにかくマメに巡回し、見つけ次第取り除くことです。病害はほとんど心配ありません。

収穫と乾燥

アワの収穫適期の判断は、葉の色で行います。葉が緑から赤茶色に変わったら、成熟の合図です。脱粒(穂から粒が落ちる)しにくいので、株全体の葉が赤くなり、十分に熟すのを待って収穫します。

穂先から約50センチのところを、稲刈り用ノコギリ鎌で刈り、切り口から10センチほどのところで結束し、穂を下にして干します。軒下など風通しがよく、雨があたらないところを選ぶことが大事です。

横に棒を渡すことができれば、結わえた束を半分ずつに分け、振り分け荷物のようにして棒にかけます。棒がなければ、結んだひもを壁面などに留めておけばよいでしょう。アワは特に乾きにくく、雨があたるとカビが出ることがあります。握りこぶし程度の小束に結ぶほか、しっかり雨を防ぎ、風通しに気を配ってください。

10~14日するとカラカラになり、乾いた細い茎が抜けてきます。落ちないように縛り直すか、ひねって結束のひもをきつくします。

アワ、キビ、ヒエは、汎用コンバインでの収穫も可能です。その場合は、収穫後、乾燥機にかける必要があります。

出穂前のアワ


軒下で乾燥させている様子

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雑穀が未来をつくる(創森社)

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DVD郷田和夫の雑穀調整技法

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アワについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
あわ(粟)とは? あわの栄養、効能など


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