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アマランサスの栽培方法① 畑の準備 〜種まき・間引き・草取り・土寄せ〜

前回の「シコクビエ」に続いて、今回は「アマランサス」の畑の準備〜種まき・間引き・草取り・土寄せ〜までをご紹介します。アマランサスの栽培方法について、その他の記事はこちら(↓)をご参照ください。

アマランサスの栽培方法② 〜出穂と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥〜 »
アマランサスの栽培方法③ 脱穀・調整 »

 

アマランサスって、どんな雑穀?

紀元前5000年から3000年には、すでに南アメリカ、アンデス南部の山岳地帯で栽培されていました。17世紀にスペインが一帯を制服した時には、宗教上の理由で栽培を禁止し、ヨーロッパには持ち帰りませんでした。そのため栽培は衰退したものの、細々と作り継がれたものが、19世紀にアジア(インドやネパール)に伝播(でんぱ)。日本には、江戸時代に伝来しました。

アマランサスには、米や小麦に不足している必須アミノ酸のリジンが特に豊富で、タンパク質、脂質、ミネラル、食物繊維のいずれも、雑穀の中で群を抜いて多く含まれています。実を取る(穀実用)品種としては、センニンコク、ヒモゲイトウなどがあります。ケイトウに似た真っ赤な花も綺麗で楽しめ、殻がないので実を落とせばそのまま食べられるので、初心者向きです。

粒は、あんパンについている小さな芥子の実そっくりの小さな粒です。日本の雑穀と違って水にふやけないのが特徴です。プチプチとした食感はたらこに似ています。小さな粒の中に濃いうま味が詰まっています。

シコクビエ同様、アレルゲンを持たないため、アレルゲン穀物の代替食としても貴重な作物です。

アマランサスについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
アマランサスとは? アマランサスの栄養、効能など

アマランサスの粒

アマランサスの粒

アマランサスの穂

アマランサスの穂

 

アマランサスの育てかたと手順

1. 畑の準備

降った雨水がしばらくたまっているなど、排水の悪い畑は適しません。

畑を耕起する際には、種を蒔くところの土をできるだけ細かく砕くようにします。アマランサスの実(種)は、直径約1ミリととても小さいため、土が粗いと蒔いた種が隙間にもぐり込んで発芽しにくくなってしまうからです。

丁寧に耕起したら、種を蒔く場所を10センチほど掘り、完熟した有機肥料を入れて土を戻し、表面を平らにならします。列と列の間は60〜90センチ、株と株の間は20センチに。株間を広げると枝分かれした小穂が多くなり、収穫時に手間取ります。なお、準備する種の量は1アール当たり50ccです。

2-1. 種を畑に直接まく方法

平らにならした畑の、種を蒔く位置に糸を張り、約10センチ間隔で深さ1センチの穴を開けます。そこに種を4〜5粒ずつ落とし、1〜2センチ程度に土をかけて、手で押さえるか、足で軽く踏みます。

アマランサスは、発芽の時に水分をたくさん必要とするので、種まき後には水やりをします。他の雑穀同様、その後の水やりは不要です。また温度も高い方がよく発芽しますから、土壌の温度によって発芽までの日数が異なり、発育にも大きく影響します。

なお、畑の状態によっては、蒔いた種が芽を出さずに欠株となってしまいます。対策としては、早めに種を蒔くか、別に苗を作っておき、補植を行います。

2-2. 苗を育ててから畑に植えつける方法

セルトレイという、小さい穴がたくさん並んだ育苗(いくびょう)パネルに種まきし、ある程度の大きさの苗に育ててから畑に植えつける方法もあります。

アマランサスの苗

アマランサスの苗

アマランサスは乾燥に強い作物ですが、発芽時には多くの水分を必要としますので、種を蒔くときの水やりは十分に行っておくとよいでしょう。植え付け後の活着も良いので、育苗は良い方法です。(育苗のやり方は、下記書籍のP.15〜18に写真付きで詳しく紹介しています。)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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3. 間引き・草取り・土寄せ

発芽から本葉が3〜4枚くらいになるまで(背丈5センチほど)の生長が遅く、草に紛れないように早めに草取りを行います。種が小さいため、1ヶ所に多くの種を落としてしまうこともよくあります。間引いて1株2本にします。この時までに、1回目の除草を済ませます。間引きと兼ねてもかまいません。

その後は、生長の様子を見ながら、できるだけこまめに列の間の土を管理機または平鍬などで耕す中耕(ちゅうこう)をして、除草するとともに株に土寄せをします。アマランサスは、背丈が伸びるにつれ非常に倒れやすく、砂などと混じりやすくなります。砂を取り除くのがいちばん大変ですから、土寄せをして支えるようにします。

背丈は、最終的には1.5〜2.5メートルほどになります。

 

雑穀栽培をより詳しく知りたい方へ、本やDVDのご紹介

雑穀の育て方について、詳しくは、下記の書籍またはDVDを参考にしてください。

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雑穀が未来をつくる(創森社)

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DVD郷田和夫の雑穀調整技法

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