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たかきび(タカキビ)の栽培方法① 畑の準備〜種まき・草取り・間引き・土寄せ~

前回の「ひえ」に続いて、今回は「たかきび」の畑の準備〜種まき・草取り・間引き・土寄せ~までをご紹介します。たかきびの栽培方法について、その他の記事はこちら(↓)をご参照ください。

たかきびの栽培方法② 出穂(しゅっすい)と開花、鳥害・害虫・病気の対策、収穫と乾燥 ≫
たかきびの栽培方法③ 脱穀・調整 ≫

たかきびって、どんな雑穀?

たかきびの正式な名称は「モロコシ」です。日本では、背の高いキビということで、たかきびと呼んできました。赤茶色のモチ種です。粒の白いウルチ種はインドまでしか伝わりませんでした。

粒は他の雑穀に比べて大きく、丸いのが特徴です。たかきびには、必須アミノ酸であるリジンとトリプトファン、ヒスチジンを含有する優れた質のタンパク質が多く含まれており、ひき肉に見立ててさまざまな料理ができます。また、抗酸化力を持つフェノール類のタンニンが含まれており、ほのかな苦味のある独特の味わいがあります。

たかきびについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
たかきびとは? たかきびの栄養、効能など

栽培の特性

たかきびはイネ科の一年草です。根を深く張り、乾燥、高温に強く、アルカリ土壌でよく生育します。水はけのよい暖かい気候を好み、日本での栽培は、札幌(北海道)あたりが北限、それより北は難しいでしょう。

背丈は、高いものでは4メートル以上にもなる品種もあります。普通でも、穂のつく位置が軽く地上2メートルを超えますので、収穫は手作業にならざるをえません。成熟すると穂が纏(まとい)のように垂れるもの(グースネック)と、直立してブラシのようにまとまったものがありますが、日本の在来種は前者が多いようです。

たかきびの穂

たかきびの穂

 

たかきびの育てかたと手順

1. 畑の準備(肥料の準備と畝(うね)づくり)

たかきびは、雑穀の中では肥料を多く必要とします。吸肥力が強いので、特に雑穀を連作する場合は、肥料分を補わないと、土がどんどん痩せていってしまいます。

最近はホームセンターなどでいろんな種類の有機肥料を扱っています。発酵鶏糞(けいふん)、豚糞堆肥(たいひ)、牛糞堆肥、菜種かす、米ぬか、バーク堆肥など、それぞれ肥料効果に違いがあり、前者ほど即効性が高い、つまり、苗が肥料分を取り入れるのにかかる時間が短いです。

植物性のものを使いたい場合は、米ぬかや菜種かすをボカシ肥にしてから使用します。ボカシ肥とは、素材(米ぬかや菜種かす、野菜くずなど)に畑土や山土をまぜて作る即席の肥料です。(ボカシ肥料の作り方は、下記書籍のP.78,79に写真付きで詳しく紹介しています)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

たかきび用の畑を決めたら、まず、土起こしをします。これを耕起(こうき)といいます。管理機を使って耕起するなら10〜15センチ、平鍬(ひらくわ)など手作業の場合は10センチ程度の深さで起こします。

これをしておくと、後述する土寄せがしやすくなります。耕起は種を蒔く少し前(当日でもよい)で構いませんが、米ぬかや油かすなど、発酵していない有機質肥料を元肥(もとごえ)として入れる場合は、1週間〜10日ほどおいて肥料分を分解しやすくしてから種を蒔きます。

畝(うね)は立てず、平畝とします。種を蒔く位置に、鍬で深さ10センチの溝を掘り(鍬の幅でよい)、そこにボカシ肥などの完熟した有機肥料を入れ、土を戻して平にならします。窒素(ちっそ)換算で、10アール当たり3〜5キロ必要です。牛糞堆肥だと、2〜3トンになります。隣の列との間隔は、60〜90センチ程度。管理機が通ることを考えて列間を決めてください。

これは、肥料を節約するやり方であるとともに、雑穀は全般的に吸肥力が強く、高さ20センチくらいになるまでの初期生育が遅いため、生育を促す目的もあって、植え付ける場所に肥料を集中させるのです。全面散布は理想的ですが、ボカシ肥などを使用する場合、コストが高くついてしまいます。

なお、雑穀の場合は、最初に入れた肥料だけで、追肥の必要はありません。

2-1. 種を畑に直接まく方法

畑に直接種をまく、直播(じかまき)の方法をお伝えします。

まず、種まき用の実を選別します。ふるい(網目の大きさ3ミリ)にかけ、生長が均一になるように、粒の大きさをそろえるのです。種は1アール当たり500ccくらい準備します。

その種を、完熟有機質肥料を入れて平らにした土に、深さ1センチの穴をあけ、4〜5粒ずつ落として点まきにします。この時、列の両端に棒を立て、糸を張って穴の位置を決めると、どこに蒔いたかがわかり、雑草と区別がつきやすくなります。株間(かぶま)は15〜20センチ。種を蒔いたら、土をかけ、手でおさえるか、足で軽く踏みます。

乾燥に強いので、土の中の水分で十分です。種まきから5〜10日で発芽します。

2-2. 苗を育ててから畑に植えつける方法

雑穀は畑土に合う作物ですので、中・大規模栽培の場合は直播で十分ですが、苗を育ててから畑に植え付ける方法も有効です。育苗(いくびょう)といいます。資材や育苗のためのスペースを用意する、あるいは水やりが毎日必要など、手間はかかりますが、生育がそろう、草取りが1回省略できるなどのメリットがあります。

(育苗のやり方は、下記書籍のP.15〜18に写真付きで詳しく紹介しています)

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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3. 草取りと間引き

直播の場合は、種まきから3週間目に入った頃に、一度草取りをします。(育苗する場合は、この最初の草取りが省略できます。)そうしないと、苗が雑草にまぎれて区別がつかなくなってしまうからです。もっと早くにやってもいいようなものですが、早すぎると雑草との見分けがつきにくく、誤って苗を引き抜いてしまう可能性があります。確実に間違いをなくす対策としては、たかきびの種を購入する際に、根元の赤い品種を選ぶ方法があります。

植え付け後、3回は草取り(除草)することをお勧めします(直播の場合は計4回)。植え付けからおおよそ2〜3週間経ち、草丈が20センチくらいになったら、1回目の草取りをします。2回目と3回目は、土寄せを兼ねた除草で、「中耕(ちゅうこう)・培土(ばいど)」といいます。

種を蒔いて30日後のたかきび

種を蒔いて30日後のたかきび

4. 土寄せ

種まきから1ヶ月ほど経ち、株が30センチまで伸びたら、列の間の土を管理機または平鍬などで耕します。これを「中耕(ちゅうこう)」といいます。列の間に生えている草を土の中に埋め込んでしまうことで、草の生長を止めます。さらに、耕してやわらかくなった土をたかきびの株元に寄せます。「土寄せ」(培土)(ばいど)と呼ばれる作業です。

土寄せは、土を盛ることで株を支えるだけでなく、茎の節からの発根をうながし、より多くの根を張らせることによって、株を安定させるのが目的です。ですから、節が土で隠れることが大事で、草丈(くさたけ)の半分くらいまで土を寄せてかまいません。

たかきびは背丈が高くなるわりには比較的倒れにくいのですが、強風などで倒れてしまうことがあります。土寄せはしっかりしておきましょう。

たかきびの高さが50センチになったら再度「中耕・培土」し、さらに高い位置(25〜30センチまで土寄せします。

以上、3回の草取りのほかに、必要に応じて株間の草取りも行ってください。株間は機械を入れるのが無理なので、手作業になります。ホー(半月形の鍬)を使うと、立って株間の草取りができます。

 

雑穀栽培をより詳しく知りたい方へ、本やDVDのご紹介

雑穀の育て方について、詳しくは、下記の書籍またはDVDを参考にしてください。

育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用(創森社)

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雑穀が未来をつくる(創森社)

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DVD郷田和夫の雑穀調整技法

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