間違った自然食で摂食障害に / こばやしはつこ(1/3)

今では「つぶつぶ料理」の魅力にすっかりはまり、

100パーセント植物性の創造的な食生活を思いっきり楽しんでいる私も、
数年前までは、おいしいものに目がない肉食系グルメでした。

 

小さい頃から、オリーブやチーズ、
ハーブを使った料理など並ぶグルメ家庭に育ち、
hatuko
大学時代の海外放浪の旅や、
ニュージーランドでの生活、
夫や自分の仕事の関係で、
色々な国を食べ歩いていました。

 

どこへ行っても
美味しいと言われる店を探して、食べ歩き、
海外では必ず料理本と食材を買って帰り、
その味を再現し振る舞うのが大好きでした。

 

しかし、そんな私が妊娠をきっかけに、菜食に!

 

自然なお産をしたいとの想いから、
近所の助産院へ行きました。
すると、そこでまず言われたのは、

 

「肉と乳製品を辞めなさい」

 

正直、晴天の霹靂でした。

 

グルメで、
チーズやラム、シカ、ハトなどのジビエ大好き、
畜産・酪農国ニュージーランド人の夫を持つ私にとっては
信じられない食生活。

 

肉と乳製品を食べないで、
カルシウムは?
タンパク質は足りるの?

 

にわかには信じられませんでしたが、
本当のことを知りたいと、
食に関する色々な本を読みあさりました。

 

炭水化物の取り過ぎは良くない、
塩、油の取り過ぎは良くない、
という情報から、全く反対の情報まで、
氾濫する情報に混乱しました。

 

そこで、まず助産院のすすめる食生活をベースに、
「減塩」をすすめるものと、一方で「塩は必要」とすすめているものがあった場合、
厳しい方、つまり食べない方が安全と考え、

 

厳格な減塩、油抜きのごはん少なめ菜食に!

 

少量のごはん
みそ汁
味の薄いおひたし
油をほとんど使わない炒め物

 

という食生活を続けました。

 

毎日、本を片手に一生懸命でした。

 

当時は、妻として素晴らしい日々を送っていると思っていたし、
ちゃんとした食事をしている自分はとても健康なんだと思っていました。

 

が、体は、ガリガリにやせ、心はギズギスして、
とても健康には見えない私がそこに居ました。

 

かくして、165センチの私の
産後の体重は42キロ、体脂肪率9パーセントに。

 

 

妊娠中は、生まれてくる子供の為と何とか頑張っていましたが、
もともとは超グルメで好き放題食べていた私が
そんな食生活を楽しめる訳がなく、

 

産後3ヶ月を過ぎた頃、
突然夜中に近くのコンビニへ駆け込み、
チョコレートやアイスクリームを買って無心で食べました。

 

食べている時は何も考えていない幸せな時間ですが、
食べ終わると後悔と挫折感が襲い、
翌日からはもっと厳しい食生活にしなくてはと反省。

 

そんな、夜中に買い食いする日の頻度が
どんどん増えていきました。

 

でも、家族の前でも夜中にそんな行動をとっている事を隠し、
人前では自分は食について気をつけていて
健康に良い食べ物しか食べていないというような顔をしていました。

 

そんな表と裏の顔に疲れ、
後悔、罪悪感、自分の意思の弱さへの苛立ちとで、
体だけでなく、心もズタズタになっていきました。

 

「体に悪いと言われているものは一切食べない食事」を心がけ、
実践しようとしているにも関わらず、
夜中には甘いものを食べあさる日々に疲れ果て、

 

何だか、こんな食生活をしているのが急にバカらしくなり、
徐々にもとの食生活に戻っていきました。

 

とはいっても、以前のように肉を沢山食べる気にはなれません。
乳製品は取っていましたが、野菜中心の食生活。

 

しかし、炭水化物=太る、

 

との意識が根強く、穀物は少ししか取らない生活でした。

 

摂食障害のガリガリから妊娠前以上の体重に一気に戻ってしまったので、
余計「やせなくては」との意識から、ジムに通い、穀物少なめの食生活。

 

結果、それなりに引き締まった体を手に入れました。

 

でも、そこには
食事を心の底から楽しめなくなってしまった私がいました。

 

量を制限したり、乳製品や甘いものを
どこかに罪悪感を抱えながら食べていました。

新しい健康法の情報を聞くと、
それを試さずにはいられず、
食に関しての自分の基準がないままに、
情報にばかり振り回されていました。

 

なので、いつも心が満たされないままに、
日々が過ぎていました。

 

子育てを楽しむどころではない日々が続いていました。

 

 

つぶつぶマザー
こばやしはつこ

 

つづく(1/3)